
仕事探し
心の健康を保ち、メンタルを優先して働くには、どうしたらいいのでしょうか。
ゆとりのある仕事、人間関係のストレスがない仕事 を探すことが一歩目です。
メンタルの治療を続けている方は、障害者雇用や就労支援についても考えましょう。
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就職の面接を受ける時は、どうしても合否が気になると思います。面接に受かるためのコツや方法を説くサイトや本は沢山あります。しかし、面接のコツばかりを考えても、本来の目的を見失ってしまいます。
そもそも面接は何のためにあるのでしょうか? 企業や組織の視点では、面接には不適合(アンマッチ)を防ぐという目的があります。
就職後に、組織と個人の相性が悪いことが発覚すると、早期離職の原因になります。企業にとって、早期離職は困ります。人が減ると他の職員にしわ寄せがいきますし、組織全体としての生産性が下がる可能性があります。採用面接をやり直す手間とコストもかかります。そうならないよう、企業は採用面接で、自分たちの組織にとって相性の悪い人を採用しないようにしています。
面接を受ける側としても、就職後に職場が自分に合わないと知れば、落ち込むことでしょう。理想と現実に差が大きいと、ショックを受け、がっかりします。
アンマッチはお互いにとって不幸なことです。
アンマッチを防ぐためには、事前に就職を考えている企業の理念、目標、社風や企業文化について、よく知っておくことが大事です。できれば、同じ業界の別の企業の情報も集めて、比較して下さい。その方が、より正確に判断できます。
とにかく情報収集が大事です。企業研究とも言われますが、インターネットを駆使して、情報を集めましょう。
社風や内情などは、会社の説明会に行ったり、転職エージェントに尋ねる方法もあります。焦らず、情報収集に時間をかけましょう。
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職場のストレスとして、人間関係のストレスは無視できません。実際、労働紛争の統計を見ると、職場での人間関係のトラブルは増えています。
人間関係の問題を避けるためには、ハラスメント対策や、従業員同士のトラブルに介入してくれる職場を選ぶことが大切です。
リモートワーク、在宅勤務などであれば、人間関係の衝突が起きにくいものです。こうした働き方も積極的に考えましょう。ただし、在宅勤務では、自分で休憩時間を管理することや、軽い散歩などの有酸素運動の時間をつくり、心の健康を管理しましょう。
また、人間関係のトラブルを避けるには、一定の距離感が大事です。他の従業員と親しくなりたいと思う人も多いと思いますが、ビジネスライクな接し方や、敬語、他人行儀な話し方、仕事とプライベートを分けるなどの方法で、他の従業員と心の距離を取ることも考えてみてください。
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最近、働く上での学び、または学び直しの重要性が叫ばれています。これはリスキリングやリカレント教育など、横文字で語られることもあります。
多くの人は、子供の頃、学校や塾での勉強が嫌いだったはずです。なんの役に立つのか分からない知識を、強制的に学ばされるのは苦痛です。しかし、仕事での学びは全て実学の話で、すぐに役立つ知識の勉強です。
実学は昔から重要だと言われてきました。明治時代に、福沢諭吉は「学問のすすめ」という本の中で、「実なき学問はまず次にし、もっぱら勤むべきは人間普通日用に近き実学なり」と説いています。いつ役に立つか分からない学問はとりあえず横に置いておいて、すぐ役立つ知識から学びましょうということです。これは現代にも当てはまります。
学校や塾での勉強と違い、すぐに役立つ勉強は楽しいものです。まずは、インターネットで最新の情報を集めてみましょう。ただし、ネット上には嘘や偽情報がまん延していますから、だまされないために、必ず情報源を確認しましょう。
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ハローワークは、職業の紹介だけでなく、失業保険(失業給付)の手続き、ビジネスのセミナー、職業訓練の提供など幅広く活動しています。就職でも転職でもハローワークを活用できます。
仕事ですぐに役立つ知識は大事ですから、ハローワークで仕事に使える知識を学んでおけば、転職後にその知識を活用できます。しっかり学べば、就職面接の時にアピールすることもできます。
ハローワークでは、ハロートレーニングという職業訓練を実施しています。自治体によって異なりますが、色々な職業訓練がありますので、自分の職探しに使えるものもあるかもしれません。
ハロートレーニングは以下の厚労省のサイトで解説しています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/hellotraining_top.html
また、自宅近くのハローワークでも情報提供しているはずです。是非探してみて下さい。
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精神科や心療内科に一定期間通院している方は、障害福祉サービス受給者証を申請すれば、福祉施設を利用できます。就労移行支援事業所はその一つです。
就労移行支援事業所とは、職業訓練校や専門学校のような場所で、仕事の学び、学び直しをサポートしています。例えば、パソコン教室や、就職面接の練習、プレゼンテーションの練習など、事業所ごとに様々なプログラムがあります。
大半の事業所は見学を受け付けています。まずは自宅近くの就労移行支援事業所をネットで検索してみて下さい。
就労移行支援事業所は福祉施設として行政から指定を受けており、利用料金は所得によって減免されます。料金の詳細はリタリコさんのホームページをご覧下さい。
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